ANAマイレージクラブを知らない人のためのANAマイル超入門講座
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航空券を予約する時や飛行機に搭乗した時に「ANAマイレージクラブ」という言葉を聞いたことはあるけど、内容を知らない方のために、わかりやすく解説します。初めてANAマイルを貯める方はまずANAマイレージクラブの概要を理解しましょう。
ANAマイレージクラブとは?
ANAマイレージクラブ(通称:アナマイレージクラブ、AMC)とは、ANA(全日空)が運営する会員サービスで、基本的には誰でも入会することができます。
ANAマイレージクラブに入会すると、ANAマイルを貯めることができるようになります。ANAマイルはポイントカードみたいなもので、飛行機に乗ったり、ANAマイレージクラブのクレジットカード(ANAカード)で買い物をすることでANAマイルが貯まるようになります。
ANAマイルと一般的なポイントカードとの一番の違いは、貯めたANAマイルを使って無料で航空券(特典航空券)に交換することができるのです。
しかも普段なかなか乗ることができないビジネスクラスやファーストクラスなどの座席にもかなりお得に交換することができます。
例えば、ANAのビジネスクラスでハワイを往復する場合、航空券を購入した場合は約60万円かかりますが、マイルを使えば68,000マイルでハワイ往復のビジネスクラスの特典航空券に交換することができます。
TポイントやPontaポイント、楽天ポイント等、様々なポイントサービスがありますが、ほとんど1ポイントが1円相当の価値ですが、ANAマイルは特典航空券に変えた場合、1マイルがなんと8円以上の価値に相当するため、いかにANAマイルの価値が高いかがわかると思います。つまり、マイルを貯めれば貯めるほどお得に飛行機に乗ることができるようになります。
会員ランク(ステイタス)について
ANAマイレージクラブにはステイタスという会員ランク付けがあります。ANAマイレージクラブに入会した時は、ステイタスはなく一般会員(平会員)となります。ステイタスは、ブロンズ⇒プラチナ⇒ダイアモンドの3種類があり、ANAの飛行機にたくさん乗れば乗るほどステイタスが上がっていきます。
ブロンズ、プラチナ、ダイアモンド会員のことをプレミアムメンバー(上級会員)と呼び、一般会員では利用することのできない優先チェックインカウンターやANAラウンジ、手荷物受取の優先(荷物が早く出てきます)等のプレミアムサービスを利用することがでいます。
(会員ランクは貯めたマイル数によるものではなく、あくまでも1年の間にどれだけ多くANA便に搭乗しているかで決まるものとなります。)
ANAマイレージクラブの入会方法
ANAマイレージクラブには、入会金・年会費無料で誰でも入会することができます。ANAの飛行機に乗ったことがなくても入会できます。
入会方法は、ネットと、空港のANAカウンターで入会することができますが、ネットを使ってオンライン入会をすれば、登録後すぐにANAマイレージクラブを利用することができます。
ANAマイレージクラブに入会するときには会員カードを作るのですが、実は会員カードには色々な種類があり、初めて方は迷ってしまうかもしれません。
会員カードはクレジットカード機能がついているタイプ(ANAカード)と、ついていないタイプに分かれます。
クレジットカード機能がついている会員カード(ANAカード)
クレジットカードがついている会員カードは「ANAカード」と呼ばれ、飛行機に乗った時にもらえるマイルが通常より多くなり(搭乗ボーナスマイル)、さらに街中でANAカードで買い物をした時にもANAマイルが貯まるようになります。
今後、クレジットカードで貯まるポイントはできるだけANAマイルにして、どんどんマイルを貯めていきたい方はクレジットカード機能がついたタイプをおすすめします。
- ANA JCBカード ZERO(年会費無料)※29歳以下限定
- ANA一般カード VISA・Master・JCB(年会費 初年度無料・2,000円)
- ANAアメリカン・エキスプレス・カード(年会費 7,000円)
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード(年会費 初年度無料・2,000円)
- おすすめANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)(年会費 初年度無料・2,000円)
- ANA VISA Suicaカード(年会費 初年度無料・2,000円)
- ANA VISA nimoca カード(年会費 初年度無料・2,000円)
- ANAワイドカード VISA・Master・JCB(年会費 7,250円)
- おすすめANAワイドゴールドカード VISA・Master・JCB(年会費 14,000円)
- ANAダイナースカード(年会費 27,000円)
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(年会費 31,000円)
- ANA JCB カードプレミアム(年会費 70,000円)
- ANA VISAプラチナ プレミアムカード(年会費 80,000円)
- ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード(年会費 150,000円)
- ANAダイナース プレミアムカード(年会費 155,000円)
※年会費はすべて税別です。
※上記以外にもANAマイレージクラブの機能をもった提携カードがありますが、入会・継続マイルや搭乗ボーナスマイルがなく、買い物でのマイルが貯まらないものも多いため割愛しています。
クレジットカード機能付きは年会費がかかります
ANAマイレージクラブ自体には入会金や年会費は一切かかりませんが、クレジットカード機能がついた会員カード(ANAカード)の場合は、クレジットカードの年会費が2,000円~かかります。(ANA JCBカード ZEROを除く)
※年会費はかかりますが、入会時や継続時には1,000マイル~もらうことができるのであまり損はないと思います。
クレジットカード機能がついていない会員カード
とりあえずANAマイレージクラブの会員になっておこうという方は、クレジットカード機能がついていないタイプの会員カードをおすすめします。
ANAマイレージクラブの会員カードとしての機能だけがついたシンプルなものが「ANAマイレージクラブカード」です。この他に、クレジットカードの機能はついていませんが、Edyとプリペイドカードの機能がついたカードもあります。どちらのカードを選んでも年会費は無料です。
※ANAマイレージクラブカードを発行した後に、クレジットカード機能がついたANAカードに申込み、併用することも可能です。複数枚の会員カードで貯めたマイルも合算(統合)することが可能です。
- ANAマイレージクラブカード
- ANAマイレージクラブEdyカード
- ANAプリぺイドカード VISA・JCB
※プリペイドカードとは、予め必要額をカードにチャージをしておくことで、VISAやJCBの加盟店で支払いができるカードです。
- アプリ版のデジタルカードも登場
- ANAマイレージクラブのスマホアプリを使えばデジタルカードを表示することができます。
※ANAマイレージクラブカードを申込む時にデジタルカードを選ぶとプラスチックのカードは送付されません。
ANAマイルの貯め方
ANAマイレージクラブに入会後は、ANAマイルを貯めていきましょう。ちなみに、ANAマイルを貯める人のことを「ANAマイラー」と呼びます。これであなたも今日からANAマイラーの仲間入りです(笑)。
ANAマイルは飛行機に乗るともらえますが、実はそれ以外にもANAマイルを貯める方法はたくさんあります。(マイルの貯め方を知っておかないとたくさん貯まりません!)
飛行機に乗ってANAマイルを貯める
ANA便に搭乗すると、ANAマイルが貯まります。例えば、人気路線の東京・羽田⇔沖縄・那覇間を往復した場合は、約3,000マイル貯まります。
航空券を購入する際にANAマイレージクラブのお客様番号を入力しておけばマイルは自動的に付与されます。もし、事前の登録を忘れてしまった場合でも、搭乗日から6ヶ月以内であれば、ANAウェブサイトから事後登録することも可能です。
ANAカードで買い物をして貯める
クレジットカード機能のついたANAカードであれば、買い物でもANAマイルが貯まります。発行するクレジットカードの種類によってマイルの貯まり方は異なりますが、基本的には100円の買い物で1マイル貯めることができます。
また「ANAカードマイルプラス」の対象となっているお店でANAカードで支払った場合、100円につき1マイルとは別に、さらに100円または200円で1マイルが貯まります。
例えば、セブンイレブンもANAカードマイルプラスの対象店のため、私はセブンイレブンで買い物する時は必ずANAカードで支払うようにしています。
ポイントサイトで貯める
モッピーやハピタスといったポイントサイトに登録すると、クレジットカードの発行や、化粧品やサプリの定期購入、通販サイトの利用などでポイントを貯めることができます。
実はポイントサイトで貯めたは何回か交換を繰り返すことで、ANAマイルに交換することができ、飛行機に乗ったり街中でANAカードで買い物をしてマイルを貯めるより、圧倒的に効率よくマイルを貯めることができます。
様々なポイントを交換して貯める
ANAマイルが直接貯まるお店やサービスは限られていて、それだけで万を超えるマイルを集めることは、よっぽど飛行機に乗る方やANAカードで決済する方でない限り難しいと思います。
でもここで諦めないでください。普段何気なく貯めているTポイントや楽天ポイント、ビックカメラのポイント(ビックポイント)等、様々なポイントをANAマイルに交換することができます。
ANAマイルに直接交換できるポイントと、複数のサービスやサイトを経由して交換するポイントの2つに分かれ、このサイトでもポイントをマイルに交換する方法をご紹介していますので、あわせてご確認ください。
ANAマイルに交換できるポイント(一部)
- JALマイル
- ビックカメラ
- Gポイント
- ポイントタウン
- 三井住友カード ボーナス・プレミアムポイント
- モッピー
- メトロポイント
- JREポイント
- Pontaポイント
- 永久不滅ポイント
- マツキヨポイント
- 楽天スーパーポイント
- dポイント
- WAONポイント
- nanacoポイント
マイルの有効期限切れに注意
マイルには有効期限があり、ANAマイルを獲得した月の36ヶ月後の月末までとなります。(約3年間)せっかく貯めたマイルは、有効期限が切れる前に使うようにしましょう。(有効期限が近いマイルの延長方法)
ANAマイルの使い方・使い道
ここまで読んだ方にANAマイルの使い道を言うのは正直耳にタコができてしまうのではないかと心配になりますが、「ANA国際線特典航空券に交換する」のが一番お得な使い方です。
国際線特典航空券に交換する
特典航空券への交換はANAウェブサイトからでき、必要なマイル数は、行く都市や時期、搭乗クラス(エコノミー・プレエコ・ビジネス・ファーストクラス)によって異なります。
例えば、日本人に超人気なハワイは夏の繁忙期(ハイシーズン)でも、エコノミーなら43,000マイルで行くことができます。そして驚くことに、ビジネスクラスでも68,000マイルあれば乗れてしまうので、夢のビジネスクラスにも手が届きそうな気がしませんか?
特典航空券で東京⇔ハワイを往復する場合
エコノミー | プレエコ | ビジネス | |
---|---|---|---|
購入する場合 | 272,000円 | 317,000円 | 567,000円 |
マイルの場合 | 43,000 | 61,000 | 68,000 |
【参考】1マイルの価値 | 6.32円 | 5.19円 | 8.33円 |
※東京・羽田-ハワイ・ホノルル往復(往路:2019年8月1日、復路年8月10日[ハイシーズン])でBasic Plusの料金で算出(2018年12月14日時点)
国際線特典航空券以外の使い道
ANAマイルは、国際線特典航空券以外にも使い道はもちろんあります。一番お得なのは国際線特典航空券ですが、エコノミーの料金は自分で負担して、マイルでビジネスクラスにアップグレードしたり、国内線の航空券に変えるなど色々な使い道があるので、私がお得だと思う順番にご紹介します。
- 国際線アップグレードに交換する
- 国内線特典航空券に交換する
- ANA SKY コインに交換する
- 電子マネー・ポイントに交換する
- 現金に交換する(直接ではなくポイントサイト経由)
- ANAセレクションで商品に交換する
【おまけ】陸マイラーとは?
陸マイラー(オカマイラー・リクマイラー)という言葉をご存知でしょうか?陸マイラーとは、飛行機に乗らないで、ポイントサイトや色々なポイントカードのポイントをANAマイルに交換することで、マイルを貯める人のことを意味します。
飛行機に乗らないと言っても、あくまでも「マイルを貯める上では」ということで、陸マイラーの多くが、マイルで特典航空に交換してお得にビジネスクラスやファーストクラスに乗るためにマイルを貯めています。(私もそうです。)
【執筆・監修】この記事を書いた人
陸マイラー・ANAマイラー
ひろ
旅行が趣味でANA SFC歴2年目です。国内線はANA、国際線はスターアライアンスを中心に搭乗しています。夢は貯めたマイルでファーストクラスに乗ることです。
※本ページは、独自に調査・監修し掲載している内容のため、実際に各サービスの登録・利用及びポイント取得・交換等を行う場合は、各サービスの最新の利用規約・交換条件等を十分にお確かめの上、自己の責任でご利用ください。