ANAマイルの価値はいくら?一番お得な使い道【1マイル=8円の交換先も】
- 公開日:
- 更新日:
ANAマイルは、特典航空券をはじめ、クレジットカードのポイントのように様々な電子マネーやポイント、商品等様々なものに交換することができますが、実は交換先によって1マイル当たりの実質的な価値が違います。そのため、お得な使い道もあれば、あまりおすすめできない交換先もあります。
- 国際線特典航空券(1マイル=~8.33円)
- 国際線アップグレード(1マイル=~7.5円)
- 国内線特典航空券(1マイル=~6.51円)
- ANA SKY コイン(1マイル=1~1.7円)
- 電子マネー・ポイント(1マイル=1円)
- 現金(1マイル=0.9円~0.95円)
- ANAセレクション(1マイル=1~2円 ※予想)
- その他の使い道
- まとめ
国際線特典航空券(1マイル=~8.33円)
ANAマイルは航空会社の制度だけあって、国際線特典航空券でマイルを使うのが、一番お得な使い道です。特典航空券とは、マイルで交換することができるお得な航空券です。
ANAは、世界22カ国65都市に直行便を就航していて、マイルを特典航空券に交換すれば、航空券代を支払うことなく、海外旅行へ行くことができます。
また、事前に特典利用者登録を行うことで、会員本人だけでなく、配偶者・同性パートナーおよび2親等以内の家族の分もマイルを使って特典航空券を利用することができます。
特典航空券では、エコノミークラスだけではなく、マイルがたくさんあれば、プレミアムエコノミー、ビジネスクラス、ファーストクラスも選ぶことができます。特にビジネスクラスやファーストクラスは、お金を出して乗るときは、数十万~百万円以上するため、特典航空券を使うと、かなりお得に乗ることができます。
下記では海外旅行一番人気のハワイ・ホノルル往復と、2019年2月から就航する長距離路線オーストリア・ウィーン往復で、マイルの価値を算出してみました。(飛行機に正規料金(定価)で乗る人はそもそも少ないので、チケット代は割引運賃で計算しています。)
特典航空券の必要マイル数は、行く都市と日付(ロー/レギュラー/ハイシーズン)によって異なり、距離が遠く、GWや夏休み、年末年始など連休に行こうとすると必要なマイル数も多くなる仕組みです。
特典航空券でハワイ往復のマイルの価値
エコノミー | プレエコ | ビジネス | |
---|---|---|---|
チケット代 | 272,000円 | 317,000円 | 567,000円 |
必要マイル | 43,000 | 61,000 | 68,000 |
1マイルの価値 | 6.32円 | 5.19円 | 8.33円 |
※東京・羽田-ハワイ・ホノルル往復(往路:2019年8月1日、復路年8月10日[ハイシーズン])でBasic Plusの料金で算出(2018年12月14日時点)
特典航空券でウィーン往復のマイルの価値
エコノミー | プレエコ | ビジネス | ファースト | |
---|---|---|---|---|
チケット代 | 383,550円 | 495,550円 | 626,550円 | 1,449,280円 |
必要マイル | 60,000 | 82,000 | 95,000 | 180,000 |
1マイルの価値 | 6.39円 | 6.04円 | 6.59円 | 8.05円 |
※東京・羽田-オーストリア・ウィーン往復(往路:2019年8月1日、復路8月10日[ハイシーズン])でエコノミクラス・プレミアムエコノミークラスはBasic Plus、ビジネスクラスはValue Plus、ファーストクラスはValueの料金で算出(2018年12月14日時点)
人気路線はすぐに売り切れる
ANAの国際線特典航空券は人気の路線では受付開始からすぐに売り切れるため、早めに特典航空券を使って行きたい都市と日付を決め、計画的にマイルを貯めて交換する必要があります。特典航空券のビジネスクラス・ファーストクラスの必要マイル数も確認しておくといいでしょう。
国際線アップグレード(1マイル=~7.5円)
ANAマイルを使って、エコノミーやプレミアムエコノミーからビジネスクラスへ、ビジネスクラスからファーストクラスへアップグレードすることができます。
特典航空券を使って海外へ行くのが出費がなく一番お得ですが、そこまでマイルが貯まっていない場合や特典航空券が取れなかった時にでも、マイルを使えばエコノミークラスの料金で、かなりお得にビジネスクラスに乗ることができてしまいます。
ただし、ビジネスクラスやファーストクラスが既に満席の場合は、残念ながらアップグレードすることができません。
アップグレードでハワイ片道のマイルの価値
①エコノミーチケット代 | 135,160円 |
---|---|
②ビジネスチケット代 | 285,160円 |
差額(②-①) | 150,000円 |
必要マイル | 20,000 |
1マイルの価値 | 7.5円 |
※東京・羽田-ハワイ・ホノルル往復(往路:2019年8月1日、復路8月10日)でBasic Plusの料金で片道運賃分を算出(2018年12月14日時点)
格安航空券はアップグレード対象外の場合も
ネットで手に入れたANAの格安航空券で、Nクラス・Pクラスの場合は、アップグレード特典の対象外となるためご注意ください。予約クラスは予約の際にANAマイレージクラブのお客様番号を登録しておけば、ANA公式サイトでログインして確認することができます。
国内線特典航空券(1マイル=~6.51円)
手軽にマイルを使うなら国内線特典航空券もお得です。例えば、人気路線の東京⇔沖縄は、夏のハイシーズンでも、往復21,000マイルで交換することができます。
国内線の特典航空券も、期間をローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンの3つに分けて、繁忙期ほど交換に必要なマイル数が多くなります。また、お盆休みや年末年始など一部の期間は特定航空券の対象外期間に設定されているので注意しましょう。
特典航空券で国内線往復のマイルの価値
東京⇔沖縄 | 東京⇔石垣 | 札幌⇔沖縄 | |
---|---|---|---|
チケット代 | 91,380円 | 127,580円 | 149,940円 |
必要マイル | 21,000 | 23,000 | 23,000 |
1マイルの価値 | 4.35円 | 5.54円 | 6.51円 |
※往復(往路:2019年8月1日、復路8月2日)でフレックスの料金で算出(2018年12月14日時点)
ANA SKY コイン(1マイル=1~1.7円)
ANAマイルの有効期限が近く特典航空券にも交換が難しい場合は、ANA SKY コインに交換することで、ANAの国内線・国際線の航空券の支払いやANAスカイホリデーやハローツアー、旅作(ダイナミックパッケージ)等の旅行代金の支払いで使うことができます。
1マイルを1コイン(1円相当)に交換することができますが、10,000マイル以上を交換する場合は、ANAマイレージクラブの会員ステータスや持っているANAカードの種類に応じて交換レートが変わります。
10,000マイル以上の交換は、10,000マイル単位での交換となり、一度に交換できるのは、最大200,000マイルとなります。
ANA SKY コインの交換レート
( )内は1マイルあたりの単価です。上級会員やANAゴールド以上のカードを持っていると交換レートがよくなります。
ダイヤモンド・プラチナ・ブロンズ | SFC・ANAカードプレミアム・ANAゴールドカード | ANAカードワイド/一般・AMCモバイルプラス会員 | AMCカード | |
---|---|---|---|---|
1~9,999マイル | 1~9,999(1.0円) | |||
10,000マイル | 13,000(1.3円) | 12,000(1.2円) | ||
20,000マイル | 28,000(1.4円) | 26,000(1.3円) | 24,000(1.2円) | |
30,000マイル | 45,000(1.5円) | 42,000(1.4円) | 36,000(1.2円) | |
40,000マイル | 64,000(1.6円) | 60,000(1.5円) | 48,000(1.2円) | |
50,000マイル~ 200,000マイル |
85,000~ 340,000(1.7円) |
80,000~ 320,000(1.6円) |
75,000~ 300,000(1.5円) |
60,000~ 240,000(1.2円) |
電子マネー・ポイント(1マイル=1円)
ANAマイレージクラブは、電子マネーやポイントサービスの提携先が豊富にあり、Tポイントや楽天ポイント、交通系IC、鉄道系カードポイント等に10,000マイルを10,000円相当のポイント・電子マネーに交換ができます。(1マイル=1円の価値)
しかし、他のポイントからANAマイルへ交換する時は、2円で1マイルのことが多く、ANAマイルからポイントへ交換するのはあまりレートがいいとは言えません。
特典航空券に交換すれば、最大8倍以上の価値に変わるので、電子マネーやポイントに変えるのは最終手段として考えた方がいいでしょう。
- スターバックスカード
- iTunesギフトコード(2018年12月14日現在 交換停止中)
- 楽天Edy
- iDバリュー
- TOKYU POINT
- メトロポイント
- Suica
- nimocaポイント
- 楽天ポイント
- Tポイント
- nanacoポイント
- JRタワースクエアポイント
- JRキューポ
- ヤマダポイント
- セブンカードポイント
- タカシマヤポイント
- マツモトキヨシ現金ポイント
- カエトクマネー
- PiTaPa ショップ de ポイント
- μstar(ミュースター)ポイント
- はやかけんポイント
- 伊予鉄ICい~カード電子マネー
- 京成グループポイント
- エムアイポイント
- 京急プレミアポイント
- Sポイント
30,000マイル以上の交換に注意
同一年度内(4月1日~翌年3月31日)での交換マイル数の累計が20,000マイル(2回交換)までの場合と、30,000マイル(3回交換)以降の場合では、交換レートが変わり、30,000マイルからは5,000円相当のポイント・電子マネーへの交換となるので注意が必要です。(1マイル=0.5円の価値)
現金(1マイル=0.9円~0.95円)
ANAマイルをオフィシャルサイトで直接現金化することはできませんが、提携ポイントのJRキューポに交換後、さらに交換を進めることで、ポイントサイトから自分の銀行口座へ現金で振り込むことができます。
ただし、提携ポイントへの交換は30,000マイル以上が交換レートが1マイルあたり0.5円にガクっと下がってしまうので、大量のマイルを高いレートで現金化することは難しいです。
- 【ANAマイル⇒現金】交換ルート
-
-
ANAマイル
10,000マイル100%(3~4日後)※JQ SUGOCA ANA必須
-
JRキューポ
10,000ポイント100%(約7日)
-
Gポイント
10,000G90~95%(約7日前後)
-
現金
9,000~9,500円
交換レート 90~95% 交換期間 約17日
-
交換に必要なもの
ANAマイルの現金化には下記のクレジットカードや会員登録が必要となります。
クレジットカード
- JQ SUGOCA ANA
会員登録・その他
- JR九州Web会員
- Gポイント
- 銀行口座※本人名義
ANAセレクション(1マイル=1~2円 ※予想)
ANAセレクション特典を利用することで、10,000マイルからANAおすすめの商品に交換することができます。旅行用品をはじめ、ワインやグルメ、家電、雑貨等、カタログギフトに載っているような商品が豊富にあります。
ANAセレクションはマイルでしか利用ができなく商品の価格は表示されていないため、1マイルあたりの価値は計算できないのですが、商品ラインナップを見てみると、概ね1~2円程度と予想されます。
ANAセレクション限定の商品もあり、スーツケースや腕時計等が用意されています。また、ANAプレミアムメンバー(上級会員)限定ではありますが、オーダーメイドスーツの仕立券に交換することも可能です。
その他の使い道
ANAマイルはまだまだ使い道があり、下記のようなサービスでも利用することが可能です。ちょっとマニアックなものも多いですが、ホテル予約やレストラン、ANA通販サイトでの利用がおすすめです。
- ANAショッピング A-style
- ANA国際線超過手荷物料金の支払い
- ANAマイレージモール
- 空港への送迎
- ペットホテルの宿泊
- レストラン(クーポン)
- ホテル予約
- レンタカー(クーポン)
- 書籍・雑誌・新聞・CD購入
- ANAシアター(有料動画配信サービス)
- メルセデス・ベンツ(クーポン)
- 美容室・マッサージ
- 美ら海水族館(年間チケット)
- マネープラン個別相談
- 寄付・支援
まとめ
ANAマイルの価値を見てみると、1マイルあたり1円前後から最高8円※と交換先によってかなり差があることがわかりました。
※最高8円としていますが、これは割引運賃で算出した単価のため、正規料金で比べると、最高10~15円の価値となります。
私のおすすめの交換先は、国際線特典航空券、国際線アップグレード、国内線特典航空券の3つです。正直これ以外の交換先はお得とはあまり言えないからです。
人気の路線はなかなか特典航空券が取りづらいですが、必要なマイルを貯める期間と、マイルを特典航空券へ交換するスケジュールをしっかり計画すればお得に海外旅行へ行くことができるので、ぜひ皆さんも国際線の特典航空券にチャレンジしてみてください。
【執筆・監修】この記事を書いた人
陸マイラー・ANAマイラー
ひろ
旅行が趣味でANA SFC歴2年目です。国内線はANA、国際線はスターアライアンスを中心に搭乗しています。夢は貯めたマイルでファーストクラスに乗ることです。
※本ページは、独自に調査・監修し掲載している内容のため、実際に各サービスの登録・利用及びポイント取得・交換等を行う場合は、各サービスの最新の利用規約・交換条件等を十分にお確かめの上、自己の責任でご利用ください。